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田坂 完二
Nuclear Technology, 29(2), p.239 - 248, 1976/02
被引用回数:1使用済燃料の線スペクトルからその燃焼履歴を推定する方法が開発された。Ge(Li)検出器で測定した線スペクトルを標準スペクトル法により解析し、各フォトピークの面積から対応するFPの生成量を求める。燃焼履歴は各FPの生成量を再現するように最小2乗法により求められる。その為燃焼時間を数タイムステップに分割し、各タイムステップの各FPの生成に対する寄与率をあらかじめ求めておく。寄与率の計算はBatemanの式を繰返し使い解析的に行う。本方法はJRR-4で約4年間使用されたMTR型の燃料要素に適用され満足な結果が得られた。本方法は出力分布の時間変化の大きい発電炉の燃料要素の燃焼履歴の推定にも有効である。各燃料要素の燃焼履歴から燃焼度やFPの生成量などを求めることができる。解析結果の精度を向上する為には解析に使用する核データの精度の向上が必要である。
笹本 宣雄; 根本 隆*
Nucl.Eng.Des., 32(2), p.252 - 276, 1975/02
被引用回数:6FPの全崩壊ガンマ線エネルギー放出率、群分けしたエネルギー放出率を、照射時間、冷却時間をパラメータとして計算した。U熱中性子核分裂に対するデータに関して他の計算値および実験地との比較を行い良好な一致を得た。また核分裂の種類によるエネルギー放出率の違いを考察した。求められたデータから内・外挿法により、任意の照射時間、冷却時間、核分裂の種類に対するFP崩壊ガンマ線エネルギー放出率を得ることができる。
松浦 祥次郎; 鶴田 晴通; 須崎 武則; 岡下 宏; 梅澤 弘一; 夏目 晴夫
Journal of Nuclear Science and Technology, 12(1), p.24 - 34, 1975/01
被引用回数:23JPDR-I炉の使用済燃料の線スペクトロメトリを、燃料貯蔵プールに設置されているガンマスキャンニング装置を用いて行った。燃料集合体内の核分裂生成物(CsおよびCs)の空間分布が測定され、制御棒パターンと関連づけて調べられた。核分裂生成物のうちで中性子の捕獲を経て生成される核種と直接に生成される核種の比(CsおよびCsおよびEu/Cs)も燃焼率の非破壊的測定の観点から研究された。これらの核分裂生成物の放射能比は、照射履歴や中性子スペクトルの空間的な変化を考慮することによって、燃焼率と直線関係になることが明らかとなった。